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スタッフブログ 日々是好日

即身仏

こんにちは。入社半年になるGです。
私はほぼ毎朝、運転中にFMラジオを聞きながら出勤するのですが、先日ある番組で「即身仏」についての紹介がありました。

即身仏とは、偉いお坊様が1000日の苦行を通してあらゆる物欲を捨て、木の皮などを食べたり、断食行をしながら自分の体の脂肪を落とし、最後は土を掘った穴の中で念仏往生する(息絶える)という、とても過酷なものです。

このような苦行に耐えるために必要な心得は何かと問われ、即身仏が実際に祀られているお寺のお坊さんは、このように答えておられました。

“ひとつは、世の中の平穏を心から願う気持ち。
もうひとつは、「即身仏になりたい」という強い気持ち。
他人とのこと、自分のこと、両方大きすぎてもバランスが保てない。両方をバランス良く想うことが大事“

この最後の言葉が、印象深かったです。
人間というのは、いろいろな煩悩が邪魔をします。美味しいものが食べたいし、家でゆっくり過ごしたいときもあれば、旅行にも行きたい。「全身全霊、他人のために生きる」というのは、素晴らしいけれど、難しい。
即身仏になられた上人も、世の中の平安を思う気持ちは誰よりも強くあられたのでしょうけども、自分が即身仏になることへの、個人的な願望があったということ。

仏様と同じ土俵ではありませんが、なんだか、自分も己に関しての願望は持ってていいんだな・・・という点で、許しを得たような気持ちになれたのでした。
スタッフ | 2017/09/15